このページは、不定期(毎月1〜2号を気分次第で!)に、お薦めポイントを紹介する特集ページです。おおよそメジャーとは言えないけれど、これって一度は見ておく価値があるのでは?とか、マイナーポイントだけど、こんな裏話や歴史秘話があるところ!なんていう、マニアックポイントをご紹介したいと思います。 なお、スポットガイドの記事と重複しますので、あらかじめご容赦下さい。

函館要塞(はこだてようさい)  北海道_道南_函館市

記念すべき第1号はどこにしようかと、さんざん悩みましたが、まだBOOK化していないポイントで、かつ、メジャーのようでマイナーなポイントということで、ご存じ函館山を取り上げました。


函館山といえば100人に聞けば100人が「夜景」と答えるでしょう。しかし、へそ曲がりの筆者がお薦めするのが「昼間の函館山トレッキング」です。函館山へのアクセスは、ロープウエイとバス。17:00前であればクルマで山頂駐車場まで行くことができます。


山頂駐車場は30台ほどしか駐車できない
さそれともうひとつ忘れてはならないのが「徒歩」なのです。函館山は、市民憩いの里山なので何本もの登山道が整備されていますMAP参照(函館山ロープウエイ)。特に2輪(自転車含む)の人は山頂まで自走できませんので、歩くかロープウエイ、バスになります。費用対効果で考えると、1.クルマ自走+トレッキング、2.バス+トレッキング、3.すべてトレッキング、4.ロープウエイ+トレッキングとなります。お財布と時間を鑑みて計画を立てて下さい。

今回紹介するのは、函館山山頂の史跡、入江山要塞跡、御殿山第2砲台跡、八幡山トーチカ、牛の背山トーチカ、千畳敷要塞跡です。このように、函館山は今でこそ観光の山なのですが、日露戦争から太平洋戦争までは軍の要塞で、一般人の立ち入りができない山だったのです。そのため函館山は「函館要塞」と呼ばれていたのです。

函館山山頂

 
展望台下にあるモニュメントと伊能忠敬のレリーフ

建物の基礎は要塞の基礎!

函館山にはロープウエイ駅、展望台、TV局の送信所などがありますが、夜景を見るために訪れる人がほとんどなので、ロープウエイ駅の下、フェリー埠頭側に、写真撮影用のモニュメントがあることを知る人は少ないでしょう。また、建物の壁には「伊能忠敬北海道最初の測量地」のレリーフが埋め込まれています。伊能ファンにはたまりません!さらに、極めつけなのが、ロープウエイ駅と展望台の建物は、古い要塞の基礎の上に建っているということ!近代の建物が、明治時代の基礎の上に建てられている由など想像もしませんよね〜。

御殿山第2砲台跡

山頂から5〜6分降りると、クルマ40台ほどが停められるつつじ山駐車場があります。そのすぐ奥に、函館要塞で 幾つか残る砲台跡地で、最も規模が大きい砲台跡があります。現在では砲台台座の跡に木製ベンチが設置され、さながらポケット公園のようですが、周囲のレンガ積みや、砲台下のトーチカなど、非常に良好な状態で保存されています。

入江山要塞跡

第2砲台からは、未舗装路のトレッキングコースとなります。第2砲台から7〜8分ほど歩くと到着するのですが、訪れる人は少ないのか、踏み跡程度の小径となりちょっと鬱蒼気味。立ち入り禁止トーチカの石段を登ると、そこには朽ちた砲台跡が現れます。先ほどの砲台跡とは異なり、さらし状態のため生々しく感じます。まさに遺構という雰囲気です。

 
トレッキングロードを進みます。管理道路なのでたまに車両が通行する

入江山要塞跡

千畳敷要塞跡

入江山から2kmほど淡々とトレッキングです。途中に八幡山や牛の背山の遺構があるのですが、ちょうど遺構の裏手をトレッキング路が通るために、直接アクセスできず、帰り道に立ち寄ることになります。千畳敷までは30分ほどで、草原のような広場とトイレ、東屋があり、ピクニックの人々が和んできます。

 
アップダウンの少ない尾根道で気持ちよい

千畳敷見晴台から望む山頂と函館市街地

函館要塞で最も当時の状態を色濃く残す要塞跡がココです。上部の砲台跡から、地階となる部屋がそのまま残っており、立ち入りも自由にできます。備品などはありませんが、余りにリアルなので訪れ甲斐は充分です。徒歩でなければ来られないところですが、一度は来てみる価値はあるでしょう。


千畳敷要塞を上部から見下ろす。手前の円形が砲台跡

地階の様子

映画で見るトーチカそのもの、というかこれが本物ですが

牛の背山、八幡山

千畳敷から山頂駐車場へ向けて引き返しますが、トレッキング路は途中で分岐し、同じ道を歩くのはわずか。誘導板もしっかりあるので迷うことはありません。牛の背山も八幡山も弾薬庫などの比較的大きな構築物が遺構として残っています。ただ、千畳敷要塞のインパクトが強いため、サラッと流して見る感じになるでしょうか。筆者の場合ですが、これだけ廻ってざっと2時間でした。登山口入口ゲート駐車場に車両を停めて、最初から徒歩で登ったとしても、4時間はかからないと思われます。時間がある人の場合、半日見込んでおけば、じゅうぶん函館山を堪能できるでしょう。

 
弾薬庫やその他の遺構


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